未経験から一念発起 母娘で挑んだ船頭デビュー 宮原さん母娘が船頭とし て活躍する「和船友の会」は、 伝統的な和船を活用しなが ら保存し、その操船技術を 伝承するボランティア団体。 毎月特定日に横十間川親水 公園で乗船体験、櫓漕ぎ体 験を実施し、国内外からお 客さんが集まります。 かつて潮見で栄子さんの 夫の一明さんが営んでいた 宮原造船所から江東区に和 船を寄贈した縁で、家族で 乗船したことがありました。 2019年5月1日、 令 和 に なったタイミングで「船頭 になる!」と宣言した栄子さ ん。「私も漕ぎたい!と思っ ちゃった」。練習生となり、 毎週楽しそうに出かけてい く栄子さんを見て感化され た娘の涼子さんも、1カ月 後、船頭を目指すことに。「私 の方が若いし、すぐ超えら れる」と意気込んだ涼子さん でしたが、「操船技術は母 の方が断然上で、全然追い つかない。パワーではない 奥深さを実感しました」。栄 子さんは試験に合格し、船 頭として一人前の証となる はんてんを68歳で手に入れ ました。「楽しくって歳取る のを忘れちゃう」と笑う栄子 さんに続き、まもなく涼子 さんも船頭デビューを果た します。 和船はキラキラと輝く水 面が近く、川を渡る心地良 い風を感じながら、のんび り進めるのが魅力。「朝、 電車に乗って公園に行くま でもワクワク。船を漕ぐこと が生きがいになっています」 と栄子さん。涼子さんは「10 年前に父を亡くしましたが、 ここに来ると父のような皆 さんにかわいがってもらえ る。結婚して実家を出たけ れど母とも一緒に過ごせる。 私にとっても大事な居場所 になっています」と話してく れました。 宮みや 原はら 栄えい 子こ さん 涼りょう 子こ さん profi le 和船船頭。涼子さんの曽祖父から父まで3代続いた宮 原造船所で造られた船「かるがも」号は、現在和船友 の会で活躍。家族の思いが詰まった船と、その文化を 未来に残したいと母娘で奮闘中。 インタビュー……この人に会いたい 和船友の会 一年を通して、特定の操船日に 横十間川親水公園の和船乗船場 22 MAP で乗船体験、櫓漕ぎ体験 (無料)を開催。春には「お江戸深 川さくらまつり(→P2)」 1 MAP で乗船体験(有料)を実施する。 20代から90代まで、50人以上の 船頭が活動中 MAP→ P8-9 江東区土木部 河川公園課工務係 和船友の会 体験方法やスケジュールはこちら 14
RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz