モデルコース
深川エリア 森下駅周辺
都営大江戸線・都営新宿線「森下駅」付近のエリア。深川エリアの中で最も早い時期から開発が始まった土地で、深川神明宮は深川発祥の地として有名です。多くの浮世絵に登場する萬年橋付近には松尾芭蕉が住んだ芭蕉庵があったとされ、そのほかにも区内に点在する芭蕉ゆかりの地と併せてめぐる散策がおすすめです。
観光テーマ・スポット一覧
1. 深川神明宮(ふかがわしんめいぐう)
慶長(1596~1615)の頃に摂津国(大阪府)から来た深川八郎右衛門らがこの付近で新田の開拓を行いました。開拓地はその姓から深川村と名付けられ、これが今に続く”深川”という地域名のはじまりです。深川神明宮の創建の年代は不明ですが、深川八郎右衛門が、かねてから所蔵していた後土御門天皇宸筆の「大神宮」の三字の短冊を、開拓する以前からあった小祠におまつりし、村の守り神としたのがはじまりといわれています。深川七福神のうちの一つ、延命長寿のご利益があるとされる寿老神が境内の一角にあるお社にまつられています。
2. 長慶寺(ちょうけいじ)
境内には発句塚、時雨塚、短冊塚とも呼ばれた「芭蕉翁句塚跡」があります。句塚は戦災で失われ、現在は台石が残るのみとなっています。
3. 工匠館(たくみのやかた)
江東区にはたくさんの伝統工芸が残っています。これは江東区が江戸時代より首都の消費生活を支え、発展してきた歴史のなかで形成されてきたものです。工匠館では、区の無形文化財保持者が製作した工芸品やその道具、原寸大の仕事場などを展示し、伝統の技を紹介しています。
4. 伊東深水・関根正二紹介展示コーナー(いとうしんすい・せきねしょうじしょうかいてんじこーなー)
伊東深水は、深川の西森下町に生まれ、女性の美しさを日本画で表現する代表的な美人画家として、絢麗たる美の世界を築き上げました。
一方、関根正二は、福島県白河に生まれ、深水との出会いを通して個性あふれる作品を描き、大正時代の代表的な洋画家となりました。
作品も生き方も対照的な2人のそれぞれの生涯と作品をパネルで紹介しています。
5. 田河水泡・のらくろ館(たがわすいほう・のらくろかん)
「のらくろ」の生みの親、田河水泡(本名:高見澤仲太郎)は、幼少期から青年期までを江東区で過ごした本区ゆかりの漫画家です。平成10年(1998)、ご遺族から作品や書斎机などの遺品が江東区に寄贈されました。これを機会に、日本の漫画界に大きな足跡を残した田河水泡の業績を紹介するために「田河水泡・のらくろ館」を開設しました。
6. 新大橋(しんおおはし)
新大橋の名は、「大橋」と呼ばれた両国橋の下流に、元禄6年(1693)に新しく架けられた橋であることに由来します。現在の橋(昭和52年(1977)架橋)は、直線を生かした幾何学模様が今日的で大変美しく、清洲橋とともに「新東京百景」の一つに選定されています。
7. 新大橋橋名板(しんおおはしきょうめいばん)
橋名板は明治45年(1912)に鋼鉄橋に架け替えられた新大橋の江東区側に掲げられたものです。その後、昭和48年(1973)に新大橋の架け替えが決定して橋名板が撤去されることになった際、八名川小学校PTAを中心とした地域の方々が費用を負担して同校に移設しました。
8. 芭蕉庵史跡展望庭園(ばしょうあんしせきてんぼうていえん)
隅田川の遊歩道沿いに芭蕉記念館の分館である芭蕉庵史跡展望庭園があります。展望庭園は隅田川と小名木川に隣接し、四季折々の水辺の風景が楽しめます。 庭内には、17時に回転する芭蕉翁像や芭蕉庵のレリーフがあり、往時を偲ぶこともできます。また、22時までライトアップされていて、隅田川の遊歩道から見ることができます。
※庭園が開園している時間は9時15分~16時30分のため、像が回転しているところは間近でご覧頂くことができません。
9. 芭蕉稲荷神社(ばしょういなりじんじゃ)
芭蕉稲荷神社は、大正6年(1917)に地元の人たちの手でまつられたもので、境内には、芭蕉庵跡の碑や芭蕉の句碑があります。この辺りに芭蕉の住んだ芭蕉庵があったとされ、東京都の旧跡になっています。庵の土地は、芭蕉の門人である杉山杉風の所有地で、延宝8年(1680)に移り住んでから元禄7年(1694)10月に51歳で亡くなるまで、この地から全国の旅にでました。
10. 芭蕉記念館(ばしょうきねんかん)
新大橋と清洲橋が望める隅田川のほとり、俳聖・松尾芭蕉が庵を結んだゆかりの地にこの記念館はあります。芭蕉は、この庵を拠点として、多くの名句や『おくのほそ道』などの紀行文を残しました。また、芭蕉記念館は、平成14年(2002)5月に日本旅のペンクラブが行う「21世紀・芭蕉のみち」認定地として、都内で唯一認定されました。記念館近くの歩道には「旧新大橋跡」の碑が建っています。元禄6年(1693)に最初に架けられた新大橋。ちょうどその頃近くの深川芭蕉庵に住んでいた芭蕉は、新大橋の工事中に「初雪や かけかかりたる 橋の上」の句を、また橋の完成を見て「ありがたや いただいて踏む 橋の霜」の句を詠みました。
11. 萬年橋(まんねんばし)
萬年橋は、小名木川の隅田川口に架けられており、江戸時代には、富士山がきれいに見える名所として知られ、北斎の「富嶽三十六景」や広重の「名所江戸百景」などに描かれました。現在の橋は昭和5年(1930)に架けられました。平成21年(2009)からはライトアップが開始され、新たなランドマークとして深川の夜を彩っています。
12. 高橋のらくろード(高橋商店街)(たかばしのらくろーど(たかばししょうてんがい))
幼年期から青年期までを江東区で過ごした漫画家・田河水泡の作品「のらくろ」に逢える商店街です。日曜、祝日は歩行者天国を開催しており、また、イベント開催時は多くの人でにぎわいます。森下文化センターの中にある「田河水泡・のらくろ館」までの道すがら、のらくろに囲まれてお食事、お買い物を楽しむことができます。
13. 御船蔵跡(おふなぐらあと)
「御船蔵」とは幕府艦船の格納庫のことをいいます。
当時「日本一の御船」と称された、三代将軍・徳川家光の軍艦形式の御座船「安宅丸」も、天和2年(1682)に解体されるまで格納されていました。
14. 森下商店街(もりしたしょうてんがい)
創業100年以上の老舗料理店が軒を連ねる商店街。発祥のグルメや下町風情ある飲食店もあり、多くの食通や有名人が訪れています。また、毎年6月終わりから7月初めに開催する朝顔市には多くの人が訪れます。交差点には、江戸時代の火消が使っていた「纏(まとい)」のオブジェがあり、深川散策のスタートやゴール地点に最適です。