2020年12月「伝統建築工匠の技―木造建築物を受け継ぐための伝統技術」がユネスコ無形文化遺産に登録され、古くから継承してきた17分野の技術が世界に認められました。
この遺産登録を記念し、保存修理工事において、最新の科学技術を駆使して謎の解明に取り組む技術者の知恵に注目します。

古代の匠が千年以上もつ建築をどのように造ったのか、また建築を未来へ継承するために現代技術がどのように活かされたのか。
本展では、1200年前の天平時代に建てられた国宝・唐招提寺金堂の平成大修理を通して、建築技術・彩色復原・木材などに焦点を当て、古代と現代の技術について対比的に紹介します。

2021年8月17日（火）～10月8日（金）

GALLERY A⁴【ギャラリー エー クワッド】

10:00～18:00（土曜・最終日は17:00まで）

日曜・祝日

無料

・唐招提寺金堂　迫力ある十分の一サイズの模型（東京会場限定）。外観・内部・断面構造まで詳細に見ることができる。
・唐招提寺金堂の変遷（元禄修理・明治修理・平成修理）をCGで紹介し、平成大修理の構造補強について模型・VR映像を用いて分かりやすく解説。
・天平時代の彩色を復原した実物大模型・復原画の他、白描図（部材から文様を写し取った記録）、彩色の顔料・道具を展示し、彩色復原の手法について紹介。
・唐招提寺金堂 創建当初（8世紀）の古材、古瓦、古釘を展示。
・古材の年輪を測定する「年輪読み取り器」など、年輪年代学について解説。
・唐招提寺金堂平成大修理の映像コーナーを設置。