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江東区の歴史を知る~近代編
江東区には、近代(明治維新~太平洋戦争終結)の東京の様子を伝える貴重な資料や建物が数多く残っています。明治維新を経て、急速に変化していく日常。そして震災に戦争。激動の時代を生きた人々の思いを想像すると胸を打たれます。
観光テーマ・スポット一覧
1. 旧東京市営店舗向住宅(きゅうとうきょうしえいてんぽむけじゅうたく)
関東大震災後の復興事業の一環として、東京市が昭和3年(1928)に建設した店舗付住宅です。清澄通りに沿って約250mにわたって立ち並ぶ鉄筋コンクリート造の長屋で、建設から90年以上が経過した今もなお実際に店舗付住宅として使用されており、人気のあるカフェやギャラリーなども入居しています。
2. 明治丸(めいじまる)
明治丸は、現存するわが国最古の鉄船で、長さ73m、幅9m、1,027トン、三本マストの秀麗な姿をとどめています。明治29年(1896)より商船学校(現・東京海洋大学)の練習船として活躍し、昭和29年(1954)に練習船の任務を解かれ、現在同大学の校庭に保存されています。そして、昭和53年5月には、船舶としては唯一の国の重要文化財に指定されています。
3. 東京大空襲・戦災資料センター(とうきょうだいくうしゅう・せんさいしりょうせんたー)
昭和45年(1970)より、東京大空襲・戦災の文献や物品を収集してきた「東京空襲を記録する会」の資料を活用し、市民の蒙った戦争の惨禍を次代に語りつぎ、平和の研究と学習に役立つ場になるようにと、平成14年(2002)3月9日に多くの方々の協力を得て、(財)政治経済研究所により開館されました。
4. TOKYO ミナトリエ(とうきょうみなとりえ)
大型模型や多彩な映像メディアにより、江戸期から今日までの東京港のあゆみや、国際貿易港としての東京港の姿・役割が、わかりやすく体験できます。また、臨海副都心の全貌を映像で紹介するコーナーや図書コーナーなど資料を完備しており、研修・学習の場としても最適です。
5. 深川東京モダン館(ふかがわとうきょうもだんかん)
昭和7年(1932)に東京市営の食堂として建築された「旧東京市深川食堂」をリノベーションした建物です。震災復興建築物であり、なおかつ公設の食堂として現存している点などから、平成20年(2008)に国登録有形文化財として登録されました。現在は江東区の近現代史や食文化に関連した展示や事業を行っており、区の観光と文化の発信拠点となっています。
6. 東京海洋大学(とうきょうかいようだいがく)
東京海洋大学は、平成15年(2003)10月に東京商船大学と東京水産大学が統合して誕生した、海洋・海事・水産分野の教育・研究を担う我が国唯一の海洋系総合大学です。昭和7年(1932)に建てられた1号館(登録有形文化財)は歴史ある重厚な校舎が特徴です。国の重要文化財である明治丸もあります。
7. 江東区立江東図書館(こうとうくりつこうとうとしょかん)
平成25年(2013)9月に改修工事を終えリニューアルオープンし、ICシステムを導入、自動貸出・返却機、予約棚を設置した図書館です。47万点の図書を所蔵しています。また、太平洋戦争による空襲の被害を避けるために山形・新潟県の各地に集団疎開した子どもたちの様子を物語る資料を展示する「学童集団疎開資料室」が設置されており、疎開当時の文書、手紙、写真などを見ることができます。