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江東区の歴史を知る~江戸編
江東区には、江戸の様子を今に伝える資料館や神社、文化財が残っています。ぜひ歴史を紐解きながら、まちあるきをお楽しみください。
観光テーマ・スポット一覧
1. 深川江戸資料館(ふかがわえどしりょうかん)
地下1階から地上2階までの吹き抜け空間に、江戸時代(天保年間を想定)の町並みや庶民の生活ぶりを再現しています。長屋2棟をはじめ八百屋、つき米屋、火の見櫓、猪牙舟が浮かぶ掘割、家の中の生活用品類一つ一つにまで細かく気を配っています。さらに深川の1日の暮らしの様子を15分程度に集約し、音響と照明効果で演出しています。
2. 中川船番所資料館(なかがわふなばんしょしりょうかん)
水彩都市・江東の歴史を伝えるために、小名木川の中川口に設置されていた関所「中川番所」の近接の地に資料館を開設し、ジオラマなどにより、中川番所を再現し関東や江戸の水運、江東区の歴史・文化がわかる資料を展示しています。
3. 富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)
江戸三大祭りの一つに数えられる「深川八幡まつり」で有名です。3年に一度催される本祭りでは、50基余りの大神輿がまちなかを練り歩く神輿連合渡御が行われます。担ぎ手に水を掛けることから別名「水掛け祭り」とも称されるその光景は勇壮無比で、あでやかな辰巳芸者の手古舞や粋な鳶頭衆の木遣りが江戸の情緒を盛り上げます。富岡八幡宮は、勧進相撲発祥の地であり相撲と縁が深く、「横綱力士碑」「大関力士碑」などが境内にあります。
4. 旧大石家住宅(きゅうおおいしけじゅうたく)
旧大石家住宅は、江戸時代に建てられた区内に現存する最古の民家住宅です。安政2年(1855)の大地震などの度重なる災害を乗り越え、現在に建築当初の姿をとどめる貴重な住宅です。その文化的・歴史的価値を守り伝えるため、平成6年(1994)3月に江東区の有形文化財(建造物)に指定され、解体調査を経て平成8年に当地に移築復元されました。
5. 亀戸天神社(かめいどてんじんしゃ)
菅原道真公をお祀りする亀戸天神社は、下町の天神さまとして多くの方々に親しまれています。
江戸時代より梅や藤の名所としても知られ、その美しさは歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれています。
現在は「新東京百景」の一つに選ばれています。
6. 深川神明宮(ふかがわしんめいぐう)
慶長(1596~1615)の頃に摂津国(大阪府)から来た深川八郎右衛門らがこの付近で新田の開拓を行いました。開拓地はその姓から深川村と名付けられ、これが今に続く”深川”という地域名のはじまりです。深川神明宮の創建の年代は不明ですが、深川八郎右衛門が、かねてから所蔵していた後土御門天皇宸筆の「大神宮」の三字の短冊を、開拓する以前からあった小祠におまつりし、村の守り神としたのがはじまりといわれています。深川七福神のうちの一つ、延命長寿のご利益があるとされる寿老神が境内の一角にあるお社にまつられています。
7. 亀戸浅間神社(かめいどせんげんじんじゃ)
関東一大きいといわれる「茅の輪」、オトタチバナヒメゆかりの「笄塚」、そしてその笄塚を利用して築かれた「亀戸の富士塚」で有名な神社です。
笄塚には、ヤマトタケルノミコトの妻オトタチバナヒメが荒れた海を鎮めるため海に身を投げた後、笄が流れ着いたという逸話があります。
安政2年(1855)の大地震で社殿が倒壊しましたが、明治11年(1878)富士山より溶岩を運んで富士塚を築き、その上に再建されました。この富士塚は、江東区の有形民俗文化財で、浅間神社に隣接する浅間公園内にあります。富士塚上に再建された社殿は、平成9年(1997)に東京都の再開発により現在地に移設されました。
8. 繁栄稲荷神社(はんえいいなりじんじゃ)
繁栄稲荷神社は、宝暦7年(1757)に大丸百貨店の創業者・下村彦右衛門正啓が別邸に京都の伏見稲荷神社から分霊してまつったことがはじまりです。明治44年(1911)に根津嘉一郎の青山邸(現・根津美術館)に移り、嘉栄稲荷としてまつられましたが、昭和36年(1961)に返還され、旧地の近くに再び移築されました。
9. 江戸六地蔵(霊巌寺)(えどろくじぞう(れいがんじ))
江戸の六地蔵は、江戸深川に居住していた地蔵坊正元が、京都の六地蔵をならい、江戸をつなぐ街道筋6か所に建立しました。
正元は24歳のときに重病にかかりますが、父母とともに地蔵菩薩に願をかけて回復したことを受け、地蔵菩薩の建立を決意したといわれています。霊巖寺の地蔵は第5番の地蔵です。
10. 富賀岡八幡宮(とみがおかはちまんぐう)
奈良末期の創建とされ、産土鎮守神として信仰されています。江戸中後期には江戸の郊外の名所として有名となり、特に桜並木の参詣道は歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれています。 境内の富士塚は「砂町の富士塚」といわれ、江東区の有形民俗文化財です。