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「あ、共感とかじゃなくて。」【東京都現代美術館】

#博覧会 #深川北エリア

「あ、共感とかじゃなくて。」【東京都現代美術館】
有川滋男《ラージアイランド》2018年
家族や友人との人間関係や、自分のアイデンティティを確立する過程に悩むことも多い10代のこどもや若者に向けて、答えのない問いを考え続けることを提案する展覧会が開催されます。

「共感」は、社会を円滑に回すための必要なスキルであり、教育でもビジネスでもその重要性が強調されています。しかし誰しも、安易に共感されたくない時、共感したくない時があります。
本展では、共感をしなくて大丈夫だよ、というメッセージを込めて、「あ、共感とかじゃなくて。」という言葉を10代の人達に手渡したいと考えます。

10代はもちろん、大人たちもすぐに結論を出さずに考え続ける面白さを体験してください。

「あ、共感とかじゃなくて。」

会期

2023年7月15日(土)~11月5日(日)

会場

東京都現代美術館 企画展示室 B2F

参加作家

●有川滋男
架空の職業を描写した映像作品《(再)(再)解釈》シリーズから旧作を4作と、本展のために制作される新作を展示します。就職説明会や展示会を模した会場インスタレーションによって、映像の登場人物の業務内容や採用情報を鑑賞者に想像してもらいます。
●山本麻紀子
2013年から巨人伝説の残る土地を訪れたり、巨人がくしゃみをしたとたんに抜けた奥歯が川を流れていくという映像を作ったりしながら、巨人についてのリサーチをしています。本展では、《巨人の歯》(2018年)と近年取り組んでいる挿し木プロジェクトを中心に、家のしつらえを模したインスタレーションを展示します。
●渡辺篤(アイムヒア プロジェクト)
ひきこもりであった自身の痛みを作品化した《修復のモニュメント「ドア」》(2016年)や、渡辺が代表を務めるアイムヒア プロジェクトの《同じ月を見た日》を核とした展示を行います。同プロジェクトは、ひきこもりやコロナ禍に孤立を感じる人々が撮影した月の写真を集めるもので、ここにいない他者について考える契機を提示します。
●武田力
先祖代々引き継いできた民俗芸能をその土地に縁がなかったアーティストが継承する活動を紹介するドキュメントを展示します。あわせて、使い終わった小学校教科書を閲覧し、そこから自身の教育体験を思い出して「問い」を導く対話の場《教科書カフェ》を、関東で初めて上演します。(上演と呼んでいますが、時間指定パフォーマンスではないので、展覧会期中いつでも体験できます。)
●中島伽耶子
越後妻有アートトリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭での古民家を使った作品で知られるとおり、常に空間と不可分に関わりあった作品を発表しています。本展では新作として、ホワイトキューブの展示室を分断し、アトリウムまで突き抜ける壁を制作します。壁の向こう側の気配を探りコミュニケーションを試み、見えないからこそ想像できる希望や、境界線の向こう側を無視できる暴力などについて考えます。
開催期間 2023年7月15日(土)~11月5日(日)
開催時間 10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
開催場所 東京都現代美術館(江東区三好4-1-1)
アクセス 都営大江戸線「清澄白河駅」A3出口徒歩13分
東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2出口(半蔵門線専用出口)徒歩9分
料金 一般 1,300円/大学生・専門学校生・65歳以上 900円/中高生 500円/小学生以下 無料
※本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
お問い合わせ先 東京都現代美術館
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
関連URL https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/empathy/(展覧会ウェブサイト)
備考 【休館日】月曜日(7月17日、9月18日、10月9日は開館)、7月18日、9月19日、10月10日
地図