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深川エリア 門前仲町駅周辺

深川エリア 門前仲町駅周辺

都営大江戸線・東京メトロ東西線「門前仲町駅」、JR京葉線「越中島駅」付近のエリア。江戸三大祭りの一つとして数えられる深川八幡祭りで有名な富岡八幡宮と、迫力満点の護摩焚きが印象的な深川不動堂の縁日は毎月1日・15日・28日で、多くの人でにぎわいます。国登録有形文化財建造物を活用した観光案内施設である深川東京モダン館では、無料のまちあるきガイドツアーを、休館日を除く毎日開催しており、熟練のガイドさんたちの話を聞きながら周辺の観光スポットをめぐることができ、おすすめです。

観光テーマ・スポット一覧

1. 伊能忠敬宅跡 (注:史跡)(いのうただたかたくあと)

伊能忠敬宅跡 (注:史跡)

日本で初めて科学的測量による日本地図を作成した伊能忠敬は、寛政7年(1795)から文化11年(1814)まで当地に居を構え、ここを測量の原点としました。
測量の際には、富岡八幡宮にお参りをして旅立ちました。
このことにちなみ、平成13年(2001)に富岡八幡宮境内に伊能忠敬像が建立されました。

2. 深川東京モダン館(ふかがわとうきょうもだんかん)

深川東京モダン館

昭和7年(1932)に東京市営の食堂として建築された「旧東京市深川食堂」をリノベーションした建物です。震災復興建築物であり、なおかつ公設の食堂として現存している点などから、平成20年(2008)に国登録有形文化財として登録されました。現在は江東区の近現代史や食文化に関連した展示や事業を行っており、区の観光と文化の発信拠点となっています。

3. 人情深川ご利益通り(深川不動尊商店会)(にんじょうふかがわごりやくどおり(ふかがわふどうそんしょうてんかい))

人情深川ご利益通り(深川不動尊商店会)

門前仲町駅を出てすぐに、永代通りから深川不動堂へと続く150mの参道に延びる「人情深川ご利益通り」があります。和菓子店・甘酒店・京漬物店・江戸小物店・宝飾品店など40ほどの店舗が並び、仲見世らしいにぎわいを満喫できます。毎月1・15・28日には縁日が開かれて、いっそうにぎやかになります。

4. 深川公園(ふかがわこうえん)

深川公園

深川公園は、浅草・上野・芝・飛鳥山公園とともに東京府が初めて設置した5つの公園のうちの一つで、明治6年(1873)に開園しました。もとは富岡八幡宮や別当永代寺の境内地で、信仰を兼ねた行楽地として大変にぎわっていました。現在も、富岡八幡宮・深川不動堂に訪れる人々や区民の憩いの場としてにぎわっています。公園内にある石造燈明台(明治31年在銘)は、深川不動堂境内にあったものを平成20年(2008)7月に移設したもので、江東区の有形民俗文化財です。

5. 深川不動堂(ふかがわふどうどう)

深川不動堂

深川不動堂は、千葉県成田市にある成田山新勝寺の東京別院です。元禄16年(1703)以降、永代寺境内の富岡八幡宮で度々行われた出開帳を起源とします。現在の本堂(新本堂)は平成23年9月に落慶したもので、建物を包む不動明王のご真言(真言梵字壁)がとても印象的です。毎日定時に行われる護摩祈祷は迫力満点で必見です。

6. 旧弾正橋(八幡橋)(きゅうだんじょうばし(はちまんばし))

旧弾正橋(八幡橋)

明治11年(1878)、東京府の依頼によって工部省赤羽製作所において製作された都内最古の鉄橋で、国の重要文化財です。当初は中央区に架けられましたが、関東大震災後に富岡八幡宮の東隣りに移され、八幡橋と改名されました。長さ15.2m、幅2mの小橋ですが、明治初期の橋の風格を持ち、菊の紋章が取り付けてあり、橋梁史の上からも貴重な橋です。

7. 富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)

富岡八幡宮

江戸三大祭りの一つに数えられる「深川八幡まつり」で有名です。3年に一度催される本祭りでは、50基余りの大神輿がまちなかを練り歩く神輿連合渡御が行われます。担ぎ手に水を掛けることから別名「水掛け祭り」とも称されるその光景は勇壮無比で、あでやかな辰巳芸者の手古舞や粋な鳶頭衆の木遣りが江戸の情緒を盛り上げます。富岡八幡宮は、勧進相撲発祥の地であり相撲と縁が深く、「横綱力士碑」「大関力士碑」などが境内にあります。

8. 三十三間堂跡 (注:史跡)(さんじゅうさんげんどうあと)

三十三間堂跡 (注:史跡)

江戸三十三間堂は、寛永19年(1642)に京都の三十三間堂(蓮華王院)を模して浅草に建立され、元禄14年(1701)に深川に移されました。京都の三十三間堂は通し矢の舞台として有名ですが、江戸三十三間堂においても、江戸時代には諸士の弓術稽古のために通し矢が行われていました。江戸三十三間堂は、明治5年(1872)に解体されました。

9. 小津安二郎誕生の地 (注:史跡)(おづやすじろうたんじょうのち)

小津安二郎誕生の地 (注:史跡)

小津安二郎は、明治36年(1903)12月12日に現在の深川1丁目で生まれました。
大正12年(1923)松竹に入社、昭和2年(1927)「懺悔の刃」で監督デビューを果たしました。
代表作は「東京物語」。「東京の宿」や「一人息子」など、江東区を舞台にした作品が数多くあります。
昭和38年12月12日、60歳の誕生日に死去しました。

10. 採荼庵跡 (注:史跡)(さいとあんあと)

採荼庵跡 (注:史跡)

元禄2年(1689)に松尾芭蕉は、ここから『おくのほそ道』の旅へ出発しました。採荼庵は、芭蕉の門人である杉山杉風の別荘でした。正確な地点は明らかではありませんが、仙台堀川にかかる海辺橋に近い深川平野町内(深川1-8付近)にあったといわれています。これにちなんで、海辺橋の橋台地には濡縁に腰掛けた旅姿の芭蕉像が設置されています。
また、仙台堀川の海辺橋から清澄橋の間の護岸に設置された「芭蕉俳句の散歩道」には、奥の細道の行程順に代表的な句が書かれた高札が立てられています。

11. 法乗院(深川えんま堂)(ほうじょういん(ふかがわえんまどう))

法乗院(深川えんま堂)

法乗院は、寛永6年(1629)の創立で、江戸時代から「深川の閻魔さん」と親しまれてきました。近年復興した閻魔さまは、高さ3.5m、幅4.5mの巨大な座像にハイテク技術を内蔵し、光や音とともに閻魔さまの声で仏の教えが語られます。また、左手には金色の地蔵菩薩をいただいています。

12. 心行寺(しんぎょうじ)

心行寺

深川七福神のうちの一つ、人望福徳のご利益があるとされる福禄寿が境内の一角にある六角堂にまつられています。心行寺は、元和2年(1616)に八丁堀(中央区)に創建され、寛永10年(1633)にこの地に移りました。岩国藩(山口県)主で有名な錦帯橋を架橋した吉川広嘉の妻、養源院が開基です。境内には、墓地に五世鶴屋南北、「赤蝦夷風説考」の著者工藤平助の墓などがあります。

13. 赤穂浪士休息の地(あこうろうしきゅうそくのち)

赤穂浪士休息の地

元禄15年(1702)12月14日に本所松坂町の吉良邸に討ち入って本懐を遂げた赤穂浪士の一行が、一ツ目通りを引き上げる途中で乳熊(ちくま)屋味噌店に立ち寄りました。甘酒の接待を受けて休息したのちに、永代橋を渡って高輪泉岳寺へ向かったといわれています。
この由来を記した碑が、昭和38年(1963)に乳熊ビルの入口に建立されました。

14. 冬木弁天堂(ふゆきべんてんどう)

冬木弁天堂

深川七福神のうちの一つ、芸道富有のご利益があるとされる弁財天がまつられています。材木商・冬木直次が江戸初期、近江竹生島弁財天の分霊を日本橋茅場町(中央区)の邸内にまつり、のちに孫の弥平次がこの地に移したと云われています。広大な冬木家屋敷に世話になった尾形光琳が、弥平次の妻のために描いたと伝えられる「冬木小袖」は、東京国立博物館に保存されています。

15. 永代橋(えいたいばし)

永代橋

永代橋はかつて赤穂浪士が渡った橋として、また、今日でも深川八幡祭りで神輿が列をなして渡る橋として有名です。
大正15年(1926)に震災復興事業の第1号として架橋された現在の橋は、重量感あふれるシンプルなアーチ型の橋梁です。
平成19年(2007)6月18日に、清洲橋とともに国の重要文化財に指定されました。

16. 佐久間象山砲術塾跡 (注:史跡)(さくましょうざんほうじゅつじゅくあと)

佐久間象山砲術塾跡 (注:史跡)

この地は、佐久間象山が西洋砲術塾を開いた信州松代藩下屋敷があった場所です。象山は松代藩士で、幕末の兵学者・思想家として著名です。嘉永3年(1850)7月から12月までこの地で砲術を教え、のちに江戸木挽町に兵法や砲術を教える私塾を開いています。象山は、吉田松陰や坂本龍馬、勝海舟など、多くの有能な門下生を教授しました。

17. 渋沢栄一宅跡 (注:史跡)(しぶさわえいいちたくあと)

渋沢栄一宅跡 (注:史跡)

日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一は、明治9年(1876)から明治21年にかけて当地に本邸を構えます。その後、中央区に本邸を移し、深川邸は別邸として利用されました。栄一と江東区との関係は深く、明治22年から明治37年まで深川区会議員および区会議長を務め、また、明治30年には当地に渋沢倉庫部(現:澁澤倉庫株式会社)を設立しました。

18. 江東区深川スポーツセンター(こうとうくふかがわすぽーつせんたー)

江東区深川スポーツセンター

江東区が運営する総合屋内スポーツ施設です。大体育室、トレーニング室、クライミングウォールなど、目的に合わせて利用できます。

19. 明治丸(めいじまる)

明治丸

明治丸は、現存するわが国最古の鉄船で、長さ73m、幅9m、1,027トン、三本マストの秀麗な姿をとどめています。明治29年(1896)より商船学校(現・東京海洋大学)の練習船として活躍し、昭和29年(1954)に練習船の任務を解かれ、現在同大学の校庭に保存されています。そして、昭和53年5月には、船舶としては唯一の国の重要文化財に指定されています。

20. 水上バス発着場<越中島>(すいじょうばすはっちゃくじょう<えっちゅうじま>)

水上バス発着場<越中島>

浅草方面や臨海副都心方面へのクルーズや各種屋形船に出発できる水上バス発着場です。 夜景がとても美しく、ドラマなどのロケにも度々利用されています。また、日中は都会とは思えないほど穏やかな時間が流れており、散策したり、読書をしたりと、のんびり過ごせます。昼と夜とで二つの雰囲気を楽しむことができる、都会では貴重なスポットです。

21. 東京海洋大学(とうきょうかいようだいがく)

東京海洋大学

東京海洋大学は、平成15年(2003)10月に東京商船大学と東京水産大学が統合して誕生した、海洋・海事・水産分野の教育・研究を担う我が国唯一の海洋系総合大学です。昭和7年(1932)に建てられた1号館(登録有形文化財)は歴史ある重厚な校舎が特徴です。国の重要文化財である明治丸もあります。

22. 四世鶴屋南北宅跡 (注:史跡)(よんせいつるやなんぼくたくあと)

四世鶴屋南北宅跡 (注:史跡)

江戸時代の代表的な歌舞伎作者である四世鶴屋南北は、宝暦5年(1755)に日本橋で生まれ、一時亀戸に住んだこともありますが、晩年は黒船稲荷神社境内に住み、『東海道四谷怪談』をはじめとする名作を生み出しました。文政12年(1829)11月に当地で75歳の一生を終え、春慶寺(墨田区業平2)に葬られました。

23. 小津安二郎紹介展示コーナー(おづやすじろうしょうかいてんじこーなー)

小津安二郎紹介展示コーナー

日本の家庭や家族のあり様を描き、「東京物語」「晩春」など数々の名作を残した小津安二郎監督は、明治36年(1903)現在の深川1丁目に生まれました。
日本映画の至宝と云われ、世界的名匠としても名高い小津監督の写真や記録、ゆかりのある品々を通して、偉大な映像作家の足跡を紹介しています。

24. 越中島公園(えっちゅうじまこうえん)

越中島公園

公園内の散策路はきれいに整備されており、各所にベンチもあるため、散歩にも夜景を眺めるにも絶好のスポットです。
永代橋、中央大橋、大川端リバーシティ21などの都会的な夜景に、隅田川を屋形船が行き交う、情緒ある風景も楽しめます。

25. 古石場川親水公園(ふるいしばがわしんすいこうえん)

古石場川親水公園

「水辺の香り」をテーマに整備された東西に細長い公園で、海水の流れる水路には、時にアサリの発生が見られます。子どもの水遊び用に水深10cmほどのジャブジャブ池もあります。ほかにも、隣接する牡丹町の名にちなむ牡丹園や、東のはずれにある洋風のバラ園、梅雨に咲き誇るアジサイなど、季節の花が楽しめます。

26. 向井忠勝墓(むかいただかつのはか)

向井忠勝墓

向井忠勝は船の名手であり、16歳のときに徳川秀忠に仕えました。大坂冬・夏の両陣では、九鬼守隆らとともに水軍の将として活躍しました。また、寛永9年(1632)には三代将軍・徳川家光の命により、江戸幕府史上最大の安宅船である御座船「安宅丸」(家光の命名は「天下丸」)の製造を指揮しました。

27. コスガビル(こすがびる)

コスガビル

昭和初期に建てられた趣のある建物です。現在1階はギャラリーになっており、展示会などが行われているほか、ドラマの撮影などでも使用されています。

28. 深川仲町通り商店街(ふかがわなかちょうどおりしょうてんがい)

深川仲町通り商店街

江戸時代からの繁華街で、そのにぎわいが今もなお続く商店街。毎月1日、15日、28日の深川縁日の日には、特に多くの人でにぎわいます。永代通りを中心に約130店舗が軒を連ね、食料品から日用品まで、すべてが揃います。

29. 牡丹町商店街(牡丹町笑栄会)(ぼたんちょうしょうてんがい(ぼたんちょうしょうえいかい))

牡丹町商店街(牡丹町笑栄会)

深川不動堂、富岡八幡宮の前、永代通りに並行して流れる大横川に沿うように商店街があります。住吉神社を中心にひらけ、知る人ぞ知る穴場のお店もあります。近くの古石場川親水公園は、四季折々の花が咲く、商店街とセットで散策をお楽しみいただきたい公園です。特に春に花が開く牡丹は、大横川の両岸に咲き誇る桜とともに多くの人に親しまれています。

30. 清水建設・建設技術歴史展示室(しみずけんせつ・けんせつぎじゅつれきしてんじしつ)

清水建設・建設技術歴史展示室

現代社会の住居・労働環境を支えるコンクリート構造物、鉄骨造建物などの発展の歴史などを示した資料・実物が数多く展示されています。建設技術という分野に関心のない人が訪れても十分に楽しめる工夫がされていて、明治・大正・昭和の映像・写真・実物なども豊富。まさに「見て、触って、実感できる」展示室です。見学料無料ですが、予約が必要。希望すればガイドを頼むこともできます。